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追悼アニエッリ

無敵のフェラーリとシューミー

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F2003 - GA
575 GTC
Challenge Stradale
2004
追悼アニエッリ
2003追悼アニエッリ
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2003シューマッハの圧倒的強さ

追悼アニエッリ

無敵のフェラーリとシューミー

2003年のF1シーズンは、史上最も激しい戦いが繰り広げられたシーズンの1つとして記憶されることでしょう。ミハエル・シューマッハとフェラーリは、ドライバーズとコンストラクターズのタイトルを再び獲得しましたが、それ以前の2年間とは異なり、シーズンの最終戦まで予断を許さない状態が続きました。また、フェラーリの歴史において重要な役割を担ったジャンニ・アニェッリが82歳の誕生日を迎える約1ヶ月前の1月24日に逝去したため、そのことがF1選手権の準備に影を落としていました。

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その後、シューマッハは、ライコネンが6位にとどまったカナダGPで優勝し、6月15日にランキング1位に返り咲きます。フェラーリもコンストラクターズランキングで首位に復帰していましたが、ラルフ・シューマッハが2連勝すると、ウィリアムズとの差はわずか3ポイントでした。ハンガリーGPでは、若手のフェルナンド・アロンソがシーズン8人目の覇者となります。ランキング争いはかつてない接戦で、シューマッハは、モントーヤをわずか1ポイント差、ライコネンを2ポイント差でリード。コンストラクターズランキングではフェラーリに代わってウィリアムズが首位に立ちます。

この時点では、イタリア、米国、日本のグランプリがまだ残っていました。モンツァでは、シューマッハが最速ラップをマークするとともにポール・トゥ・ウィンを達成したため、大規模な祝賀会が行われています。しかし、2位のモントーヤとの差はわずか2ポイントで、じりじりとシューマッハを追い上げていました。こうした中、2週間後のインディアナポリスでは、モントーヤが6位でフィニッシュしたこととミハエルが重要な勝利を収めたことから、ミハエルがタイトル獲得の最有力候補となりました。ライコネンに対して9ポイント、モントーヤに対して10ポイントの差をつけ、2人を優勝争いから退けたのです。このレースで、スクーデリアもコンストラクターズランキングの首位に復帰します。 先頭集団から大きく遅れてゴールすることの多かったバリチェロにとって、2003年は冴えないシーズンでした。しかし彼は、日本GPにおいてシューマッハのタイトル獲得の立役者となります。モントーヤがリタイアした後、バリチェロがレース全般にわたってマクラーレンのライコネンを封じ込めました。その結果、ライコネンは獲得ポイントが8ポイントにとどまり、彼はタイトルを逃すことになります。一方のシューマッハも気の抜けない状態でした。予選14位が精一杯だった彼は決勝レースで日本人ドライバー佐藤琢磨のマシンと衝突、その後ようやく1ポイントを手にできるポジションまで挽回したのでした。最終的に、彼は2ポイントのリードでチャンピオンに輝き、ファンジオを凌ぐ6度目のタイトル獲得を実現させたのです。モントーヤのリタイアにより、フェラーリも4年連続、13回目のコンストラクターズタイトルを手中に収めました。

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2003年の傑作