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史上最もパワフルなFXX K

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2014新たなゴールに向かって

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史上最もパワフルなFXX K

2014年にアブダビで1,000 CVのハイブリッドモデル「FXX K」がデビュー 「フェラーリ・フィナーリ・モンディアーリ2014」が12月2日にアブダビで開催されました。フェラーリのレースシーズン最後を飾るこのイベントはこの年に初めてヨーロッパを離れ、中東に位置するサーキット、ヤス・マリーナが会場となりました。熱気あふれるパドックに集った観客と報道陣はこの日、そこに置かれた木製の大きな箱と、その周辺をガードする屈強な男たちの存在に気付きました。

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その箱はまさに宝箱のようにしっかり封印されていました。その中に収まっていたのは、新しい研究開発プログラムの一部で、マラネッロ初のハイブリッドモデル「LaFerrari」をベースとしたラボラトリーカー「Ferrari FXX K」です。新型車輛の「K」は、サーキットでのパフォーマンスを最大限に引き出すことを目的として搭載したエネルギー回生システム「KERS」に由来しています。12月3日朝に「FXX K」はそのヴェールを脱ぎ、一般公開されました。それを囲む木製パネルが取り除かれると、熱心なファンとジャーナリストたちの顔には驚きと称賛が浮かびました。 フェラーリとの協力で進める特別なテストプログラムでステアリングを握るごく限られたクライアント・テストドライバーにかつてないドライビングエクスペリエンスを提供するクルマ、それが「FXX K」です。 ホモロゲーションやレースレギュレーションによる妥協を排し、技術革新のみを追求して開発された「FXX K」は、レースなどの競技に出場することはありません。このモデルは数々の優れた性能を搭載し、非常に大きなポテンシャルを秘めており、総合最高出力は1,050 cv(従来型のV12エンジンが860 cv、エレクトリックモーターが190 cv)、総合最大トルクは900 Nmに達します。 6,262 cc V型12気筒エンジンには、油圧式ではなく機械式の新型カムシャフトが採用されているほか、特殊なエンジンマッピング、摩耗を低減するために特別な加工を施したインテークマニホールドと、改良を加えたサイレンサーレスエキゾーストシステムを搭載しています。また、4種類のモードを備えた特別なManettinoを装備し、ドライバーが各種制御ロジックをコントロールして純粋にパフォーマンスを追求できるHY-KERSシステムもさらに進化しました。

フロントは、世界耐久選手権(WEC)のGTカテゴリー車両の開発で培った、エアロバランスの向上とダウンフォースの発生を目指したコンセプトを取り入れ、中央で分かれる大型スプリッターとツインプロファイルスポイラーが配されています。また、サイドに設置された2組のターニングベーンと垂直方向のフィンが空気抵抗を低減し、アンダーボティを可能な限り効果的に活かしています。 リヤもまた非常に魅力的で、テールが高くなり、スポイラーのラインがより長くなりました。リヤ両端には垂直方向のフィンと小さなウィングを設け、空気抵抗コンフィギュレーションが低い場合にはこれらがガイドベーンとして機能し、ハイダウンフォースコンフィギュレーションではエンドプレートとして機能することで、スポイラーの効率向上に寄与しています。 この「FXX K」は6月4~5日の2日間にわたりイモラで開催されたクライアント・テストドライブでサーキットデビューを果たしましたが、初めてのパブリックイベントとなったのは、6月末にブダペストで開催されたフェラーリ・レーシングデーです。小高い丘にあるハンガリーのサーキットでマシンは鮮やかなパフォーマンスを披露し、この地を訪れた観客を魅了しました。セバスチャン・ベッテルがスクーデリア・フェラーリのF1マシンのステアリングを握って登場し、この週末の中心的な存在となるはずでしたが、注目を集めたのは3台の「FXX K」だったのです。

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2014年の傑作