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07 11月Magazine, Passion

家族の宝物

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家族の宝物

レーシングドライバーの息子であるフェルナンド・ソリスの車好きは親譲りです。彼は最新のフェラーリのために、テーラーメイドの無数のカスタマイズオプションを利用して812 Competizioneに特別な色と意味を与えました

文:クリス・リース / 写真:ダニエル・ベンゴア

チリのサンティアゴで家業の工業ビジネスに従事する34歳のフェルナンド・ソリスにとって、フェラーリは常に人生の大きな部分を占めてきました。「父はレーシングドライバーだったので、車やモータースポーツはいつも身近にありました。子供の頃ミハエル・シューマッハがフェラーリで全盛を誇っていた時代に、家族全員でF1を観戦していたことを覚えています。だから僕にとってフェラーリは常に夢でした。」




上:フェルナンド・ソリスは生涯フェラーリのファンです




フェルナンドがフェラーリを所有する最初のチャンスはRosso Corsaの458 Italiaでしたが、それが彼が所有した唯一の赤いフェラーリです。「フェラーリは必ずしも赤である必要はないと気付きました。それ以来Giallo Modenaの488 PistaやNero DSの812 GTSなど、さまざまな色のフェラーリをたくさん所有してきました。」

「フェラーリの個性に合わせて、さまざまな色のフェラーリの小さなコレクションを作るというアイデアを思いつきました。その決定的な瞬間は、フェラーリ工場を訪れて、テーラーメイド部門が通常の選択肢を一歩超えた色を提供しているのを見たときでした。その場でテーラーメイド部門が通常の選択肢を一歩超えた色を提供しているのを見たときでした。その場でテーラーメイドの車を作ることを決意しました。」

サンティアゴにある地元のフェラーリ・ディーラーを通して 812 Competizione を注文した彼は、テーラーメイドのための完璧なプラットフォームを手に入れました。つまり、すでにスペシャルなモデル以上にテーラーメイドでコンフィギュレーションするのに適したモデルはありません。




上、左から:ステアリングホイールのシルバー、レッド、ブルーのストライプはエクステリアと同色。ドライバーと助手席は Rosso FX Alcantara® とブラック Alcantara®。エンジンベイは全体にブルーのカーボンファイバー。リアの青いエンブレム。




おそらくテーラーメイドのクライアントが直面する最大の課題は、自分の想像しか限界がない場合に、どのように進めるかということです。色、素材、カスタマイズの選択肢がほとんど無限にある中で、どのように適切な仕様を選べばよいのでしょうか。


フェルナンドは賢明な決断を下します。彼は家族を頼り、ボディのメインカラーをシルバーにすることをみんなと一緒に決めました。しかし、どんな色合いでも良いというわけではありません。テーラーメイドプログラムによって、彼は非常に特別なシルバー、強いマイカ効果を備えた多層塗料を選択しました。「素晴らしい仕上がりです」と彼は話します。「チリの太陽に照らされるとキラキラと輝き、まったく新しい色のようになります。」


テーラーメイドの左右非対称のカラーリングがドラマチックな雰囲気を高めています。フェルナンドは次のように話します。「ボディのメインカラーには赤を避けましたが、カラーリング、ブレーキキャリパー、タイヤウォールに赤を使うことで812 Competizioneのサーキット志向が完璧に強調されたと思います。」




上:フェルナンド・ソリスと彼のテーラーメイド車 812 Competizione、 サンティアゴの丘の上で




彼が選んだ赤は、日光の下でとても印象的に見えます。細い平行のメタリックブルーのストライプがそこに加わります。これがボンネットの「ブーメラン」、フロントエアインテーク、サイドスカート、リヤディフューザーなど、フェルナンドが選んだテーラーメイドのブルーのカーボンファイバーエクステリアパッケージを完璧に引き立てています。ボンネットを開くと、エンジンルーム全体に広がるブルーカーボンファイバーが目に飛び込んできます。もうひとつの純粋なドラマです。


テーラーメイド部門との共同作業の経験について、フェルナンドは賞賛の言葉を惜しみません。「素晴らしいチームです。彼らは真の専門家で、我々の要望に熱心に耳を傾けるだけでなく、これまで考えもしなかったような提案やひらめきを与えてくれます。画面上で私のコンフィグレーションを見た瞬間にこれだと思いました。」


フェルナンドが説明するように、エクステリアが過激すぎずに表情豊かである一方で、インテリアはまったく違った雰囲気になります。「車に乗り込むとき、まったく新しい環境に足を踏み入れたような気分になって、この経験が本格的なものになるだろうと感じてもらいたいのです。」




上: 812 Competizione のリアビューは、非対称の赤と青の縦縞の選択により、さらにドラマチックになっています




まず目に飛び込んでくるのは運転席と助手席のコントラストです。運転席はRosso FX Alcantara®、助手席はブラックAlcantara®です。このコントラストはドアプルにも反映されており、運転席側は赤、助手席側は黒です。テーマは赤で仕上げられたパドルシフトにも続きます。


「サンティアゴの山々を車でドライブするのが大好きです。コーナーでは、車のサーキット指向をリアルに感じることができます。 安定していてしかも滑らかです。いつかサーキットにも持ち込んでみたいと思っています。それが本来の環境ですから。」とフェルナンドは話します。


それ自体が美しく印象的なフェルナンドの812 Competizioneは、マラネッロのテーラーメイド部門によって劇的に強化されました。彼は次のように結論づけています。「車をユニークなものにするだけでなく特別な意味を与えてくれます。スペシャルシリーズ、しかもテーラーメイドのフェラーリを所有することは、頂点を意味します。値段のつけられない価値です。将来、別の車を買うときは、必ずテーラーメイド部門に戻ってくると思います。」

このストーリーは、オフィシャル・フェラーリ・マガジン第64号に掲載されています


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