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15 2月 2021Passion

10周年記念のためのテーラー・メイド・モデル

15 2月 2021

ベン・プルマン

唯一無二の存在となるテーラー・メイド仕立ての812 GTSが、ポーランドにおけるフェラーリの10周年を祝います。


「812 GTSを見たとき、私はこれを手に入れなければならないと確信しました」。こう語るアダム・ニェスウホフスキーはフェラーリ・ワルシャワのオーナー兼ゼネラルマネージャーであり、フェラーリに対する彼の情熱は自身の役割とぴったり符合します。「フェラーリのV12モデルをオープン・トップの状態で走らせ、エンジンの音を聞きながらその存在を感じるというのは比類のない体験です。しかし同時に、私と私のビジネス・パートナーは、世界に類を見ないテーラー・メイドの1台を用意することが、ポーランドにおけるフェラーリの10周年を祝ううえで最適な方法であると気づいたのです。この地で私たちがフェラーリのために、そしてフェラーリとともに行ってきたことを私はとても誇りに思っています。そして、812 GTSのデビューと私たちの10周年は互いに完璧なタイミングで訪れたのです。」

彼のビジネス・パートナーであるボグダン・ピエチャックとヤクブ・ピエチャックは、首都ワルシャワにフェラーリが初めて進出してから数年後、ポーランドで2番目となるフェラーリ・ディーラーをカトヴィツェにオープンさせました。その後、ニェスウホフスキーを含めた3人の友人たちは協力し合ってワルシャワのディーラーを買い取ります。そうした中、ニェスウホフスキーは、フェラーリでの仕事に加えてメディア産業でのビジネスも続けました。

それからというもの、マラネッロで生み出される驚異的な車、そして3人の親友たちの協力により、フェラーリ・ブランドはポーランドでの勢力を次第に強めていったのです。「これら2つのディーラーで、私たちはポーランドにいるフェラーリのすべてのお客様のために協力して働いています。ここでは私たちは家族であり、お客様とともにフェラーリ・ファミリーを築いています」と、ニェスウホフスキーは語ります。

最近、2019年、彼らは新設した専用のショールームにワルシャワのディーラーを移しました。このワルシャワのサロンは、フェラーリの最新の外観基準を満たして造られた、世界初となる2つのサロンのうちの1つであり、完全に再設計されたコンフィグレーション・ルームとラウンジ・エリアを備えています。新しい施設には、8つの展示スペース、専用の地下駐車場、および大規模なサービス・センターがあります。

「お客様のためにこの新しい施設を用意することができて、夢のようです」と、ニェスウホフスキーは述べます。「車が素晴らしいのは明らかですが、コンフィグレーション・ルームにある高解像度の3Dアニメーションなど、マラネッロの最新技術によってお客様が車をカスタマイズすると、車には命が吹き込まれるのです。また、このショールームは出会いの場にもなっていて、土曜日の朝にここに集まったお客様たちが、コーヒーを飲み、一緒にドライブに出かける姿をよく目にします。」

間もなく、ここに唯一無二の812 GTSが加わります。「その車は、10周年を記念して私たちのディーラーに展示される予定ですが、私は可能であればいつでもその車に乗るつもりです」とニェスウホフスキーは断言します。彼は、512 TR、599 GTO、F12tdfをはじめとする12気筒のフェラーリをコレクションしていて、新しい812 GTSも、そんな彼のコレクションに加わるにふさわしい1台です。キミ・ライコネンがワルシャワのディーラーを訪れたときにサインを入れた貴重なScuderia 16Mなど、彼がコレクションする車は、どれもさまざまな色調のロッソ(赤)でカラーリングされています。

そのため、このテーラー・メイド仕立てのフェラーリにも、特徴的な赤色が使われたポーランドの国旗を模すという、特別なボディ・デザインが取り入れられました。「私は本当にロッソが好きなんです。この車のボディ・カラーはロッソ・マラネッロという リッチな真珠光沢のカラーであって、ポーランドではこのタイプが用いられるのは今回が初めてです。今はこの車にしか使用されていませんが、この車が私たちのディーラーに置かれたら、この車だけという状況は長く続かないでしょうね!」

「エクステリアは特徴的でありながらエレガントな仕上がりとなっていて、インテリアとテーマを共有しています」と、ニェスウホフスキーは続けます。「実際、細かなディテールには、それを目にしたときにあるものをイメージできるような工夫が施してあります。ステアリング・ホイールやギアボックス用の各種ボタンにポーランドの国旗の色を取り入れてあるのです。まだ生産開始までに少し時間があるので、その他のディテールについてもそれまでに改良をするつもりです。」

「私たちは現在ファクトリー・コレクションを計画していることから、ポーランドのフェラーリ・ファミリーの方々全員にそれをご覧いただける日が来るのを待ち遠しく思っています。」 

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