ベン・プルマン
Ferrari SF90 Spiderは未来のスポーツカーの規範となる1台ですが、未来の都市というのはどのようなものになっているのでしょうか？一つの答えを垣間見るため、フェラーリは、空想上の都市の中を走るSF90 Spiderをコンセプトにした斬新なデジタル画像を制作するようデザイナーに依頼しました。
Ferrari SF90 Spiderは、跳ね馬が手掛けた初めてのプラグイン・スパイダーであり、オープントップ・モデルならではのスリリングな走りと多用途性、そしてスーパーカーのSF90 Stradaleが誇るこの上ないスペックを融合させている点が特徴です。フェラーリの最新型リトラクタブル・ハードトップ（RHT）が、オープントップならではの比類ない爽快感をもたらす一方、パワートレインは最高出力780 cvの4.0リッターV8エンジンと3つの電気モーターの連携により、全体で1,000 cvの最高出力を解き放ちます。
フェラーリが誇るこうした最先端の技術に支えられ、オープントップ走行がもたらすスリリングな走りは、いちだんと進化したものになっています。運転席での体験が想像を超えるレベルであること、そして、SF90 Stradale同様の記録破りのパフォーマンスを身についていることから、このSF90 Spiderは、フェラーリのロードカー部門だけでなく、そのカテゴリーの中でも抜きん出た存在であると言えます。
そうした比類のない性能を強調すべく、フェラーリはいくつかのコンセプト画像をデジタルで制作するようデザイナーに依頼しました。意図したのは、SF90 Spider自体の技術に見合った未来の世界へSF90 Spiderをタイムスリップさせた画像です。
このプロジェクトを進めるにあたっては、3名のデジタル・アーティストが選ばれています。各アーティストは、目を見張るような未来の景色をどれだけイメージできるかを示すため、映画業界やゲーム業界における自身の作品によって持ち前の能力を披露しました。
建築物を可視化するにあたり、それぞれのアーティストは、灼熱の砂漠、寒さで凍りついた北極、植物が生い茂るジャングルのいずれかを都市の立地条件としてイメージ画像を制作するよう依頼されました。
SF90 Spiderのプラグイン・ハイブリッド・パワートレインが全体の連携を軸として作動するように、未来の空想都市もそれぞれの立地条件の中で調和および共生をテーマにしながら存在していることが必要です。各アーティストは作品の制作にあたり、この点を確実に表現することが求められました。
完成した作品は驚くほど素晴らしく、新しい建築物が未来のまだ見ぬ風景の中に美しく溶け込んでいます。そして、これらの都市の中をSF90 Spiderが悠々と走っています。
未来に向けて設計されたモデルであるとともに、スポーツカーのコンセプトに対する新たな規範となったSF90 Spiderは、絶対的な静寂の中でドライバーと他の乗員が風を自身の髪で感じたり、猛烈な加速や胸のすくようなパフォーマンスを体験したりすることのできる1台です。