一枚の絵は千の言葉に匹敵すると言われますが、エンツォ・フェラーリの生涯を祝う新しい特別なポートレートの場合は、経過した年数の長さを見る人に感じさせます。正確には75年という長さです。
実を言うと、エンツォのレガシーは、75年前に跳ね馬の登場を知らしめることとなった1.5リッターのV12モデル「125 S」よりもずっと前にその起源があります。レースに積極的なフェラーリのDNAは、全世紀の変わり目に開催されていた耐久選手権や、イタリア全土1000マイルを走る「ミッレ・ミリア」のような壮大なイベント、さらにはシチリア島を猛スピードで駆け抜ける「タルガ・フローリオ」など、激しい試練をくぐり抜ける中で形成されたものです。
フェラーリのデザイン責任者であるフラビオ・マンツォーニの手によってポートレートが誕生する様子をご覧ください
エンツォ・フェラーリは、これらのイベントでレーシング・ドライバーを務めることにより、レースを制するマシンには何が求められるのかを身をもって学びました。そして、その貴重な経験をマラネッロに持ち帰り、自身のレガシーを生み出していったのです。
現在、フェラーリのデザイン責任者フラビオ・マンツォーニの手掛けた特別なポートレートが公開されています。エンツォ・フェラーリの没後記念作品であり、野心を抱きながらレースに臨んでいたかつての素晴らしい勇姿が捉えられています。
エンツォ・フェラーリの特別なポートレートを手掛けるフラビオ・マンツォーニ
このポートレートと一緒に、ユニークなメイキング映像もご覧になれます。マンツォーニがいかにしてこの繊細なテーマに取り組んだのかを見事なストーリーでお伝えする映像であり、こうした申し分のない贈り物を捧げるにあたって彼がヒントにした各種の図面や写真、その他の詳細事項なども紹介しています。