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マッティア・ビノットがスクーデリア・フェラーリにとっての新たなサイクルを開始

18 febbraio 2020

2019年は、スクーデリア・フェラーリにとって再構築の1年であったと言えます。チーム監督のマッティア・ビノットを含むチームの若いメンバー達の多くは、シーズンが進むにつれて成長しました。2019年は、スクーデリア・フェラーリの90周年にあたる年であるとともに、#essereFerrariが誕生した年でもあります。このハッシュタグは、新たに始まったサイクルを貫く共通のスレッドを表すとともに、跳ね馬の神話を活性化させ続けるものです。

このシーズン、フェラーリ・ドライバー・アカデミーの中で最も才能のあるシャルル・ルクレールがデビューしました。彼は2戦目にして、予選でポール・ポジションを獲得すると、決勝ではSF90のトラブルで優勝は逃したものの、自身の実力を存分に証明します。

シーズン序盤は一筋縄では行かなく、バクー、バルセロナおよびモナコでの日曜日には、セバスチャン・ベッテルが持つすべてのスキルを動員してチームをサポートしなければなりませんでした。カナダでは、ドイツ人のベッテルが1位でフィニッシュ・ラインを通過しましたが、審判団から重いペナルティが課され、優勝を剥奪されてしまいます。しかし、このエピソードはそれなりに歴史な意味を持つこととなります。その瞬間から、「彼らにレースをさせよう」という考えが広がり、私たちが長い間見ることのできなかったエキサイティングなレースが約束されるようになったのです。サキールで迎えた日曜の夜以来、ルクレールにとって、自分の優勝が時間の問題であることは明らかでした。

そして、その後しばらくすると、彼はスパ・フランコルシャンで表彰台の頂上に立ちます。しかし、それは彼にとってその年で最も辛い日でもありました。彼はフォーミュラ2の友人であるアントワーヌ・ユベールを前日に失っていて、傷心のうちにレースを戦っていたのです。ルクレールの勝利が最も盛大に祝われたのはイタリアのミラノであり、スクーデリア・フェラーリは、90周年イベントのためにミラノのドゥオーモ広場に集まった1万人を超える大観衆に拍手で迎えられました。そして、クライマックスは4日後のモンツァで訪れます。ルクレールの活躍によってスクーデリア・フェラーリが9年振りにこの地で優勝を飾ったことから、彼はアウトドローモ・ナツィオナーレを熱狂させました。

SF90が見せた進化は、夏の休暇中にチームが多大な努力をしたことを示しています。決定的なテストはシンガポールGPで訪れ、スクーデリアがそれまで前例のないすばらしい1-2フィニッシュを決めました。ベッテルは、2018年のベルギー戦から1勝も挙げられていなかった辛い期間に終止符を打つことができたのです。シーズン最終戦、SF90はきわめて早い予選タイムを叩き出したものの、新たな勝利を手にすることはできませんでした。

2020年には課題が山積していますが、すでに基礎は築かれています。跳ね馬の伝説的なストーリーは、これからも幾度となく記されていくことでしょう。