選手権に出場できないフェラーリ

は、フェラーリがシリーズ・モデルの少量生産を再び復活させるということを告げるものでした（以前の少量生産モデルは365 Californiaです）。その理由は、レースに出場するためのホモロゲーションを取得するにあたり、生産台数が200台以上必要であるというレギュレーション上の規定をクリアするためです。しかし、GTOは不運な運命を辿ることになります。レギュレーションが突然変更になり、参加できる選手権がなくなってしまったのです。

しかし、心配にはおよびませんでした。ジュネーブ・モーターショーで話題となったこのモデルは、生産予定台数がすぐに完売します。最終的な販売台数は、当初の予定であった200台を上回り、272台となりました。正式なモデル名はGTOでしたが、多くのファンは、1960年代初頭にGTレースに参戦していた250 GTOと区別するため、この車を288 GTOと呼んでいます。しかし、前述の通り、実際にはレースに出場することができませんでした。