新型Ferrari Californiaは、卓越したダイナミクスとドライビングプレジャーを求めるなど、この上なく厳しい要求を突きつけるオーナーも満足させます。
ピニンファリーナがFerrari Californiaをデザインしたとき、彼はクラシックで彫りの深いボディ、長いボンネット、そしてキャビンの位置を少しだけ後方に寄せることを選択しました。Ferrari Californiaは、独自性の高いスポーツカーを求める人や、週末のドライブ、ロングクルージング、市街でのショッピング、オフィスへの通勤など、あらゆる場面でドライビングプレジャーを追求する人にとっての理想的なモデルです。
リヤのラゲージルームは、このタイプのコンバーチブルでは例を見ないほどの大容量となっています。 リヤベンチまたはリヤシートは、バックレストを倒すと、ラゲッジルームをキャビンとつなげることができます。
フェラーリは、長年のパートナーであるピニンファリーナにCaliforniaのデザインを再び依頼しました。その結果、力感に満ちた、流麗で彫りの深いラインが生み出され、ルーフの開閉状態に影響されることのない完璧なプロポーションと、バランスの取れたボリューム感が実現しました。 スタイリングは、フェラーリが擁するスタイリングセンターとの緊密な協力体制の下で決定されました。その決定プロセスで重視されたのは、デザイン性と機能性に配慮しながらあらゆるディテールを個性的に仕上げることと、品質およびクラフトマンシップの素晴らしさを、即座にそして末永く感じてもらえるようにすることでした。
サイドビューの特徴は、ドアハンドルのレベルまで立ち上がる強烈でダイナミックなラインが、このモデルの性格にふさわしい、パワフルで力感あふれるリヤのホイールアーチを創出している点です。ウエストの位置は高く、ボディの曲線が美しいラインを描いています。
サイドとリヤのラインを引き継いでいるノーズには、ティアドロップ型のランプクラスターと、フェラーリの特徴であるスラット付ラジエーターグリルが配されています。ボンネットのスリムなエアインテークと、サイドエアベントは、1957年型Ferrari California 250の特徴を再現したものです。
このエンジンはオールアルミ合金製で、シリンダーバンク角90°、180°クランクというフェラーリ特有のアーキテクチャを採用しています。総排気量は4,300 ccで、最高出力は338 kW/460 cv(7,750 rpm)におよびます。また、比出力は107 cv/リッターで、最大トルクは485 Nm(49 kgm)/5,000 rpmを発生。最大トルクの75%は、わずか2,250 rpmという低回転で生み出されます。Ferrari Californiaの0 - 100 km/h加速におけるタイムは4秒を切っており、最高速度は310 km/hに達します。
新型V8エンジンは、ダイレクトフューエルインジェクションと可変バルブタイミング機構(吸気側および排気側)を採用していることから、卓越した性能と並外れたハンドリングに加え、低燃費と優れた環境性能も約束します。排出ガス基準については、最も厳格なEuro 5およびLev2規制を余裕でクリアしています。こうしたソリューションを採用したこともあり、Ferrari Californiaの燃料消費量はわずか13.1 リッター/100 km(ECE 複合)、炭素排出量は305.6 gkm(ECE 複合)に抑えられています。
Californiaに対しては、エンジンサウンドのチューニングに関しても特別な配慮がなされています。それは、エンジンサウンドがフェラーリの大きな特徴であるとともに、ドライビングプレジャーを向上させるための重要な要素にもなっているためです。特に注意がなされたのは、フェラーリのトレードマークにもなっているスリリングなサウンドを、ハードトップの開閉状態に関係なく、乗員が快適に味わえるようにすることでした。
このシステムは、新型GTの特性を考慮して最適化されたもので、そこには長年にわたって蓄積してきたレースでの経験が活かされています。
このシステムを搭載しているため、運転経験が浅いドライバーでも、車両のコーナリング性能や安全性および安定性を最大限に引き出すことが可能です。
マルチリンクサスペンションが、横方向に対する車両の剛性を高いレベルで維持しつつ、前後方向の柔軟性を向上させます。
Ferrari Californiaは、フロントに伝統的なダブルウイッシュボーンサスペンションを、そしてリヤには専用開発した新型のマルチリンクサスペンションを採用しています。
マルチリンクサスペンションは、横方向に対する車両の剛性を高いレベルで維持しつつ、前後方向の柔軟性を向上させます。こうした効果により、車両は路面の凹凸を見事に吸収するとともに、騒音と振動を効率的に減衰させるため、優れたハンドリング性能と卓越した走行快適性をもたらします。
Ferrari 599で初めて導入されたSCM磁性流体サスペンションもオプションでの選択が可能です。
Ferrari Californiaに乗り込むと、高品質な素材が使用されていることや、最高品質のレザーとクラフトマンの伝統的な技術によって、ダッシュボード、インテリア、およびシートが完璧に仕上げていることに気付きます。
シートは、あらゆる方向に対しての調節が可能であるため、ドライバーは最適なドライビングポジションを選択することができます。バックレストのフレームはマグネシウム製で、最高の快適性とエルゴノミクスを実現させている一方、重量の軽減も達成させています。
6.5インチのタッチスクリーンを備え、直観的な操作を可能にしている新型のインフォテイメントシステムは、最高の機能性と使いやすさを兼ね備えています。
Ferrari Californiaのデザイナー達が最初に行ったのは、緻密で野心的な目標を設定することでした。設定された目標は、用途が限定されることのないGTモデルを創り上げるということでした。スポーツ走行にふさわしいだけでなく、ロングクルージングや街乗りにも使えるモデル。仕事にも、そして趣味のドライブにも。全長4.56 mのボディには、どんな体型の人でも快適に乗車できるほどの広いスペースが確保してあります。また、斬新な2+コンフィグレーションを採用したため、リヤシートの後方には大容量のスペースを獲得することができました。オプションで、シートとISOFIXアンカーを2つ装着すれば、リヤシートには2名のお子様を乗車させることができます。
このほか、旅行用トロリー2個、もしくは軽量ゴルフバッグ2個を搭載できるようにするベンチをオーダーすることも可能です。どちらの場合も、リヤシートのバックレストはフェラーリ初の可倒式で、340リッターの大容量を誇るラゲッジコンパートメント(ルーフを開けた場合は240リッター)をキャビンとつなげれば、さまざまなシーンに対応します。
ハードトップを開けた場合、ハードトップの格納に必要なラゲッジコンパートメントの容量は、340リッターのうちわずか100リッターです。ラゲッジコンパートメントは開口部が広い上にフロアがフラットであるため、使い勝手に優れています。大型のスーツケース2個と小さなスーツケース2個を積むことができるほか、バックレストを折り畳んで、ゴルフバッグ、スキー、スノーボードなどを運ぶことも可能です。