パワーステアリングもサーボブレーキもABSもない、妥協のない車。それを補うために：複合材料、GPレベルの製造技術、空気力学。
飛躍
過去2台の「スーパーカー」には、V8ターボ・エンジンが搭載されていましたが、このモデルでは排気量を1.5倍以上に増大させたV12エンジンが搭載されました。
空力性能を高めることに貢献した美しさ
ピニンファリーナがデザインしたF50のスタイルは、サイドに流れるサテン・ブラック仕上げのラインと、丸みのある伝統的なテール・ランプを除けば、それまでのフェラーリ・モデルと一線を画しています。インテークやアウトレットの丸みを帯びたラインが強調されている点や、F40のものよりもはるかに大きなリヤ・ウイングを備えている点が特徴的です。こうしたデザインに仕上げられているのは、きわめて高いパフォーマンスを実現するために空力ソリューションを重視したことが理由です。
GPで培った経験をフル活用
F50は、デザインも性能も、F1マシンに近いロードカーでした。F50は、デザインも性能も、F1マシンに近いオンロード・モデルです。
- V12エンジン
- 4698.50 cc総排気量
- 382 kW最高出力 / 8500 rpm
- 325 km/h最高速度
エンジン
- タイプミドシップ縦置き・ 65度 V型12気筒
- ボア・ストローク85 x 69mm
- 1気筒あたり排気量391.54cc
- 総排気量4698.50cc
- 圧縮比11.3 : 1
- 最高出力382 kW (520 hp) / 8500 rpm
- リッターあたり出力111hp/l
- 最大トルク471 Nm (48 kgm) / 6500 rpm
- バルブ作動システムDOHC1気筒あたり5バルブ
- 燃料供給ボッシュ・モトロニック M2.7インジェクション
- 点火装置ボッシュ・モトロニック M2.7点火システム
- 潤滑システムドライサンプ
- クラッチツインプレート
シャシー
- フレームカーボンファイバー・モノコック
- サスペンション 前独立懸架、ダブルウィッシュボーン、コイルスプリング、ガス封入式ショックアブソーバー
- サスペンション 後独立懸架、ダブルウィッシュボーン、コイルスプリング、ガス封入式ショックアブソーバー
- ブレーキディスク
- トランスミッション前進6段＋後進1段
- ステアリングラック&ピニオン
- タンク容量105ℓ
- タイヤサイズ 前245/35 ZR 18
- タイヤサイズ 後335/30 ZR 18
ボディワーク
- タイプ2座クーペ、スパイダー
- 全長4480mm
- 全幅1986mm
- 全高1120mm
- ホイールベース2580mm
- トレッド 前1620mm
- トレッド 後1602mm
- 車重1230kg（乾燥重量）
パフォーマンス
- 最高速度325km/h
- 加速 0-100 km/h3.87秒
- 0-1000 m21.70秒
ロードカーに込められた50年のレーシングスピリット。伝説の記念日に新たなマイルストーンを達成。
