375ミッレミリアは、フェラーリ・スポーツモデルの伝統に則り、イタリアの有名な公道レースにちなんで命名されました。F1からのスピンオフであり、これをGTに仕立てたのが姉妹車の375アメリカです。エンジンはF1用をベースとしていますが、カムシャフトが新しくなり、ストロークが68 mmに縮まった一方、ボアが大きくなり4.5リッターの排気量を得ています。このエンジンは340ベルリネッタに搭載されてルマンでデビューしました。ドライバーはアスカリとヴィロレージです。その後、ピニン・ファリーナがスパイダーを10台前後、ベルリネッタを2から3台製作し、主にプライベートチームによりレースを戦いました。