3リッターの250、3.3リッターの275バージョンに続き、1964年には4リッターV12がスポーツプロトタイプに搭載されて登場しました。新型エンジンのパワーは、日々アップしていきます。同時に、NARTやマラネロ・コンセッショネアーズといったプライベートチームに数々の優勝と上位入賞をもたらしたことで、信頼性のテストにも合格したと言えるでしょう。330 Pは400 SAのスポーツレーシングバージョンの発展型で、それまでにも330 TRIやGTOモデルに搭載されて好成績を残していました。1964年シーズン終幕前には、さらに2勝を加えます。ひとつはモンレリーで行われたパリ1000 km、もうひとつはモンツァで行われたトロフェオ・ベットイアで、このときにはスカリフィオッティが操縦しました。