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25 11月 2020Endurance

Ferrari 488 GT Modificata - さらなるパワーを身に付けたサーキットの象徴

マラネッロ 25 11月 2020

フェラーリは、新型488 GT Modificataを発表します。この車は、488 GT3および488 GTE向けに開発したスキルとテクノロジーが投入された限定モデルであり、技術的な制約やレースのレギュレーションをクリアしているため、持ち前のポテンシャルを最大限に発揮できます。488 GT Modificataは、フェラーリ・クラブ・コンペティツィオーニGTなどのイベント向けに開発したサーキット走行専用のモデルです。

より大きなパワー。そのモデル名に含まれる「Modificata」はフェラーリの専門用語であり、性能を進化させるべく設計されたことを意味します。488 GT Modificataは、488 GT3および488 GTEがもともと備え持っていた卓越したレベルの性能を最大限に引き上げています。その引き金となったのは、488 GT3および488 GTEに採用されている最も効果的かつ革新的なソリューションを組み合わせたこと、およびパワートレイン関連を中心とした新技術がFIAのバランス・オブ・パフォーマンス(BOP)によって制限されなくなったことです。伝説のツインターボV8は高度な研究を行った結果、特定のコンポーネントが特殊設計されました。さらに、レース用エンジンに採用している素材も共有されています。きわめて革新的なコンポーネントや高い性能を引き出すマッピングを採用したことにより、このエンジンは最高出力の値が約700 cvとなっています。しかも、すでに広く知られるフェラーリの信頼性は損なわれていません。エンジンの出力とトルクが増大したことから、ギアレシオの異なるギアボックスとカーボンファイバー製のクラッチが採用されました。


高貴な出自。 488 GT Modificataは、世界耐久選手権に参戦する488 GTE、そしてGTレースのクイーンである488 GT3の完全なる融合体です。これらは、跳ね馬史上、最も大きな成功を収めたモデルのひとつです。例えば、488 GT3の場合、350回以上の勝利、630回以上の表彰台獲得、FIA世界耐久選手権におけるドライバーズ/チーム/マニュファクチャラーのタイトル獲得といった結果を残し、488 GTEもル・マン 24 時間およびプチ・ル・マンで優勝しています。ニュルブルクリンクの北コースで集中的な開発作業を進めた結果、488 GT Modificataは、大きなダウンフォースを発生するエアロダイナミクス性能を獲得することができました。圧力の中心が前方にシフトしています。つまり、全体の空気抵抗を大きくすることなく、フロントでより大きなダウンフォースを発生させるようにしたのです。これによって効率が高まり、リヤウイングの角度変化に対する反応がより敏感になっています。アルミニウム製のルーフおよびアップライトを除き、ボディは488 GTEと同様、全体的にカーボンが用いられています。これは、速度が230 km/hの時点で1000 kgを超えるダウンフォースを発生させることに貢献しています。


勝利のダイナミクス。488 GT Modificataの車両ダイナミクスを開発するにあたり、エンジニア達は488 GTEのサスペンションを流用することにしました。なお、ブレーキ・システムは、ブレンボとのパートナーシップの下で開発されました。世界選手権の参戦車両に採用されている低残留トルクのキャリパーと488 GT3 Evo 2020のABSシステムを専用のセッティングで搭載しています。これらがもたらす相乗効果により、驚異的なハンドリング性能が具現化したほか、フェード現象を抑えた、パワフルで安定性の高いブレーキングも実現しました。


独自装備。488 GT Modificataの広範な標準装備には、V-Box収集システムが含まれ、これはボッシュのテレメトリー・データ収集システムと組み合わされています。この拡張可能なシステムでは、データをUSBメモリーに直接ダウンロードできます。高精細度のリヤ・ビュー・カメラ、セカンド・シートおよびタイヤの温度と空気圧を測定するTPMSシステムなども標準装備されます。


完全なパーソナリゼーション。 他のすべてのフェラーリ・モデルと同様、488 GT Modificataにも、エクステリアおよびインテリア用にさまざまなカスタム・オプションが用意されています。限定生産のこのモデルはまず、コンペティツィオーニGTにフェラーリで参戦したドライバー、またはクラブ・コンペティツィオーニGTに参戦したドライバーに提供されます。


クラブ・コンペティツィオーニGT。 488 GT Modificataは、フェラーリのサーキット活動の中でも主な位置を占めつつあるクラブ・コンペティツィオーニGTのイベントに参加が認められる予定です。クラブ・コンペティツィオーニGTの目的は、F40 Competizioneから最新の488 GT3およびGTEまで、跳ね馬のツーリングカー・レースの歴史に残る重要で大きな成功を収めた車両をサーキットに復活させることです。2021年、クライアントは車両のハンドリングと動的性能を引き出すことができるバージニア・インターナショナル・レースウェイ、モンツァ、ワトキンズ・グレン、鈴鹿、およびニュルブルクリンクの各サーキットでの5戦とフィナーリ・モンディアーリに参戦できます。

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